ご褒美タイムを作る「ごほうび家事」のすすめ

家事

家事というと、どうしても「やらなきゃいけないこと」「面倒な作業」といったイメージがつきまといます。

しかし、そんな家事にほんの少しの楽しさや達成感を加えるだけで、モチベーションがぐっと上がるのをご存じでしょうか?

本記事では、「ごほうび家事」という新しい視点をご紹介します。

これは、家事の合間や終了後に自分への小さなご褒美を設けることで、毎日の家事を前向きにこなすための工夫です。

ごほうび家事とは?

「ごほうび家事」とは、日々の家事をこなした後に自分へのささやかなご褒美を与えることで、やる気と充実感を引き出す家事スタイルのことです。

たとえば、掃除が終わったらお気に入りのスイーツで一息つく、洗濯物を畳み終えたらお気に入りのカフェミュージックを聴きながらコーヒーブレイクをする、といった具合に、自分が「楽しみ」と感じる行為を家事とセットにして取り入れます。

このように、ごほうび家事は「面倒なことを終わらせる」だけでなく、「楽しみのために頑張る」という発想に切り替えることで、家事への向き合い方をポジティブに変えることができます。

さらに、継続的にごほうびを設定することで、家事がただのルーチン作業ではなく、達成感や満足感を味わえる生活の一部へと変化します。

また、仕事や子育て、趣味とのバランスをとりながら家事をする方にとっても、このスタイルは負担を軽減しつつ、自分自身をねぎらう大切な時間を確保できる点が大きなメリットです。

ごほうびのアイデア

ご褒美は、心地よさやリラックスを感じられるものであればなんでもOKです。

日常の中でほんのひとときでも気分転換できるアイテムや時間を選ぶことで、家事の後の疲れを癒し、次への活力に変えることができます。

以下にごほうびとしておすすめのアイデアをいくつかご紹介します。

●お気に入りのハーブティーやコーヒーでほっと一息。
●お気に入りのカップを使えば、さらに特別な気分に。
●小さなお菓子やスイーツを楽しむ。
●季節限定のお菓子や、自分のために取り寄せたスイーツも◎。
●好きな音楽やラジオを流して、音に包まれる時間を満喫する。
●ジャンルを変えて気分を切り替えるのも効果的。
●SNSで達成報告をして自己肯定感アップ。
●他の人の反応をもらうことでやる気もアップ。
●アロマを焚いてリラックスタイムを演出。
●香りの力で心身ともに癒されます。
●推しのグッズを眺めながらのんびり過ごす。

お気に入りのキャラクターやアーティストのアイテムは、それだけで気分を高めてくれます。

短編エッセイやマンガを一話読むなど、ちょっとした読書タイムを楽しむのもおすすめ。

窓際で日光を浴びながらゆっくり深呼吸するなど、自然と触れ合うリラックスタイムを設ける。

こうしたごほうびは、「自分の好き」や「癒し」を意識して選ぶと、より効果的で心にも体にも優しい時間になります。

日々の小さな喜びを積み重ねることで、家事に対する前向きな気持ちも自然と育まれていきます。

どう実践する?ごほうび家事の始め方

1. タスクを小分けにする

「全部終わらないとごほうびがもらえない」と思うと、逆にハードルが高くなってしまいます。

完了までの道のりが遠く感じると、手をつける気力さえ失われてしまうこともあります。

そこで、まずは10分程度の簡単なタスクを設定し、達成後にはしっかりとご褒美タイムを設ける、というシンプルなルールを作ることが効果的です。

たとえば、

「キッチンのシンクだけを磨く」
「ソファのクッションを整える」

など、小さく区切った作業を設定します。作業が終わったら、温かいお茶を入れてひと息ついたり、スマホでお気に入りの動画を5分だけ見るといった、ごほうびを自分に与えましょう。

これを繰り返すことで、気づけば家全体がきれいになっていた、という状態も夢ではありません。

ごほうびを設定することで、目の前の作業に取り組みやすくなり、完了のたびに小さな達成感を味わうことができます。

自分自身を励ます仕組みとして、この「ごほうびタイム」はとても有効です。

2. ごほうびを見える場所に置く

ご褒美になるもの(おやつや本など)を目に見えるところに置いておくと、やる気アップにつながります。

視界に入るだけで「終わったらこれが楽しめる」と意識することができ、モチベーション維持にとても役立ちます。

また、かわいいお皿やトレイにごほうびを載せておくことで、視覚的なワクワク感も演出できます。

さらに、ちょっとした演出として、メモやふせんに「お疲れさま」「ここまでできたね!」など自分への励ましの言葉を書き添えておくのもおすすめです。

そうした工夫をすることで、ごほうびの価値がより高まり、家事への取り組みも前向きになります。

3. タイマーを活用する

家事の時間とごほうびタイムを明確に分けるために、タイマーを活用するのもおすすめです。

タイマーを使うことで「この時間は掃除に集中する」「この時間が終わったらごほうび」といった時間の区切りがはっきりし、家事に取りかかる際の心理的な抵抗感を減らすことができます。

たとえば、「15分だけ掃除する」とタイマーを設定しておけば、その間はスマホを見ずに集中するという意識が自然と生まれます。

そして時間が来たら、アラームと共にごほうびタイムへ切り替え。こうした“オンとオフ”のリズムを作ることで、作業効率がアップするだけでなく、メリハリのある一日を過ごせるようになります。

また、キッチンタイマーやスマホのアラーム機能を活用すれば、特別な道具がなくてもすぐに取り入れられます。

音や振動で知らせてくれる機能は、集中状態から自然とごほうびタイムへ移行させてくれるため、とても便利です。

4. 無理のない範囲で継続する

続けることが大切なので、完璧を目指さず、気軽に取り組むことがポイントです。

毎回すべてをやり切ろうとすると気が重くなってしまい、逆にモチベーションが下がってしまうこともあります。

そのため、「今日はここだけ」「疲れたら途中でやめてもOK」といった柔軟な考え方を持つことが、長く続けるためのコツです。

さらに、日によって体調や気分に波があるのは当たり前です。

そんなときには、「何もしない」選択も一つの手として認めてあげましょう。

気乗りしない日には、見るだけ・考えるだけでもOKとするなど、自分にやさしいルールを設けることが、家事を続ける上でのストレス軽減につながります。

こうしたスタンスを持つことで、無理なく、自然体で「ごほうび家事」を日常に取り入れることができ、結果として家事が継続しやすくなるのです。

家族との共有も◎

「ごほうび家事」は自分ひとりで完結するものではなく、家族とのコミュニケーションのきっかけとしても大いに活用できます。

たとえば、子どもが宿題やお手伝いを終えたら一緒にアイスを食べる、パートナーと分担した家事を済ませた後に二人で映画タイムを楽しむ、といった形で、家事の先に楽しみを共有する時間を設けるのです。

さらに、家族それぞれの「ごほうび」を事前に話し合って決めておくのも効果的です。

「今日は洗濯物を一緒に干したら、夕食後にボードゲームをしよう」など、イベント感を持たせることで、家事が単なる作業ではなく、家族との大切な交流の一部に変わります。

こうした「みんなで頑張って、みんなで楽しむ」スタイルは、家族全体の協力意識や絆を深めることにもつながります。

小さなごほうびが、日々の暮らしをより温かく、充実したものへと導いてくれるのです。

まとめ:ごほうびが家事を変える

毎日の家事に「ごほうびタイム」を取り入れることで、気持ちにメリハリが生まれ、やる気を維持しやすくなります。

目の前の作業が「終わらせなければならないタスク」ではなく、「ごほうびの前段階」という意識に変わるだけで、家事に取り組む心持ちが大きく変わるのです。

たとえば、「掃除の後にお茶を飲もう」「洗濯が終わったら好きな音楽を聴こう」といった小さな工夫が、毎日のルーティンを前向きなものにしてくれます。

また、自分の「好き」を大切にするという行動は、自分自身への敬意や感謝の気持ちを育むきっかけにもなります。

仕事や育児、対人関係などで気を張ることが多い日々の中で、ほんの数分でも「自分のための時間」を確保することは、心のバランスを保つ上でも非常に重要です。

「ごほうび家事」は、自分のペースで楽しみながら続けられる新しい家事習慣であり、暮らしの中に楽しみや癒しの要素を取り入れる手段のひとつです。

無理せず、まずは1つの家事と1つのごほうびから。ぜひ今日から、あなたも気軽に始めてみてください。

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