毎日の家事に追われる中、「もっと効率よくできたら…」と思ったことはありませんか?
そんなときにおすすめなのが「ながら収納」。
これは、何かのついでに収納も一緒に済ませてしまう時短テクニックです。
この記事では、誰でも今日から取り入れられる「ながら収納」のコツをご紹介します。
「ながら収納」とは?
「ながら収納」とは、家事や日常の動作を行いながら、自然な流れで収納作業を組み込む方法です。
例えば、料理をしながら引き出しの整理をする、歯磨きをしながら洗面台の収納を見直すなど、“別のことをしているついで”に収納も行うスタイルです。
この方法の魅力は、忙しい日常の中でも「ついで」にできるため、負担が少なく継続しやすいこと。
収納を単独でやろうとすると、時間を確保したり、気合を入れたりする必要がありますが、「ながら収納」ならそのハードルが大きく下がります。
さらに、細切れ時間をうまく活用できるため、「片付けのための時間がない」という悩みも解消しやすくなります。
たとえば、
☆洗濯物を干している間に洗濯バサミのケースを整える
☆掃除機をかけながら目についた棚の中を少し整理する
というような、軽い動作で完結するミニ収納でも十分効果があります。
「ちょこっと片付け」が積み重なって、結果としておうち全体の整頓が進むのです。
このように、「ながら収納」は意識さえすれば誰でもすぐ始められる、取り入れやすい片付けテクニックといえるでしょう。
ながら収納のメリット
時短につながる:
一つ一つの作業を分けて行うより、同時進行でこなすことで効率アップ。
たとえば料理中の待ち時間や、洗濯機が回っている間など、手が空いているタイミングを活用することで、時間を有効に使えます。
日々の積み重ねで、1日の中で自由な時間を生み出すことにもつながります。
習慣化しやすい:
日常動作と組み合わせるので自然に継続できる。「ながら」は生活リズムの中に無理なく入り込むため、意識しなくても続けやすく、ストレスなく続けられるのが魅力です。
決まった動作とセットで収納を行うことで、家事全体がスムーズに流れるようになります。
散らかり防止:
気づいたときにすぐ片付けられる仕組みができるので、モノが溜まりにくくなります。
「後でまとめてやろう」がなくなることで、部屋が常に整った状態を保ちやすくなります。
特に小さな子どもがいる家庭や忙しいワーキングママにも効果的です。
精神的な余裕が生まれる:
空間が整うことで気持ちが落ち着き、イライラや焦りを感じにくくなります。
「片付いている安心感」があると、生活全体の満足度も自然と向上します。
シーン別・おすすめ「ながら収納」テク
1. 【朝の支度中】洗面所でのながら収納
歯磨き中に棚の中の不要なものを見直す。
使用期限切れの化粧品や使っていない試供品などをこのタイミングでチェックし、必要ないものは処分します。
洗顔後にタオルをたたんで収納かごへ。
さらに、使用済みのタオルを取り出して洗濯カゴへ入れるルーティンも一緒に行えば、リセット力が高まります。
髪を乾かしながらドライヤー周りのコードを整理。使い終わった後すぐにコードをまとめて収納できるよう、フックやコードホルダーを設置しておくと便利です。
化粧前に引き出し内のコスメを軽く並べ直す。
普段使わないアイテムを別ボックスにまとめたり、毎日使うものを取り出しやすくすることで、朝の準備もスムーズになります。
洗面所の鏡やシンクを使用後にさっと拭く癖をつけることで、掃除の手間も減らせます。
2. 【料理中】キッチンのながら収納
炊飯待ちや煮込み中に調味料ラックの整頓。
スパイスやだし類など、つい使いっぱなしになりやすい調味料を種類ごとに並べ直したり、賞味期限が近いものを手前に出したりすると、料理も効率的になります。
電子レンジの使用中にカトラリーの引き出しを整える。
フォークやスプーンのサイズをそろえたり、不要な使い捨て箸を処分したりして、引き出しの中をスッキリ保ちましょう。
トレーを使って仕切ると出し入れもスムーズに。
食器洗い中にシンク下のストック確認。
洗剤やスポンジの予備の有無を確認したり、詰め替えボトルの補充をしておけば、買い忘れ防止にもつながります。
揚げ物中など、動きにくい料理の際には、冷蔵庫の中の整理もおすすめです。
使いかけの食材をまとめたり、賞味期限切れの調味料を取り除いたりすることで、冷蔵庫の無駄も減らせます。
食器の水切り中に、キッチンカウンターや作業台をサッと拭くことで、調理後の片付け時間をぐっと短縮できます。
3. 【テレビを見ながら】リビングのながら収納
CMの間にリモコン類をケースに戻す。ついテーブルの上やソファの隙間に置きがちなリモコンは、定位置を決めておくことで探す手間が省けます。
複数ある場合は小さな収納ボックスを使ってまとめておくと便利です。
ソファ周りのブランケットやクッションを整える。使用後は軽くたたんで決められた位置に戻すことで、生活感を抑えたすっきりした空間になります。
季節ごとにブランケットの入れ替えを行えば、模様替えにもなります。
使っていない雑誌・新聞をまとめて処分箱へ。読むつもりで積んであるだけの紙類は意外とスペースを取ります。
テレビを見ながらでも中身をパラパラ確認し、不要ならリサイクル用に仕分けましょう。
ドラマや映画の感動的な場面の前後に、周囲の小物類(ティッシュ箱、筆記具、メモ帳など)を元の位置に戻すことで、気分転換にもなります。
足元に置きがちなスリッパや雑貨類をテレビ鑑賞の合間に一度リセットすることで、リビング全体の清潔感がアップします。
4. 【お風呂前後】脱衣所&浴室収納
お湯をためている間に洗濯洗剤ボトルのラベルを拭く。つい見落としがちなボトル周りのヌメリや液だれも、このタイミングでさっと拭き取ることで見た目も衛生面もスッキリします。
また、詰め替えボトルの残量チェックもあわせて行えば、次回の補充忘れを防げます。
入浴後にシャンプー類を整理整頓。使い終わったボトルの処分や、種類が多すぎる場合の見直しをすると、浴室内のごちゃごちゃ感が解消されます。
収納ラックの位置を変える、吸盤タイプの棚を使うなどの工夫も、使いやすさアップにつながります。
洗濯機使用後に排水フィルターやごみ取りネットの掃除。週に一度の掃除をルーティンにすることで、洗濯機の不調やにおいの原因を未然に防げます。
ついでに洗濯機上のほこりをサッと拭く、周囲の床に落ちた糸くずを拾うなど、ミニ掃除を組み合わせるとさらに快適です。
バスタオルを取り替えるタイミングで、タオル収納棚の中を軽く整えたり、洗濯カゴの中身をチェックするのもおすすめです。
使用頻度の低いタオルは奥に、よく使うものは手前に置くなど、小さな工夫で使い勝手が向上します。
さらにラクするコツ
「収納場所を決めておく」:
ながらでも迷わず収納できるように、定位置を決めておくことが重要です。
使用頻度の高いアイテムは手の届く場所に、あまり使わないものは高い棚や奥のスペースへなど、動線と使いやすさを考慮した配置がポイントです。
家族全員が把握できるよう、ラベリングを活用するのも効果的です。
「収納アイテムを厳選」:
かご、ボックス、仕切りトレーなど便利グッズを活用すると、細かいモノをまとめておけるため、出し入れの手間が省けます。
さらに、同じシリーズで統一感のあるデザインを選ぶことで、見た目にもスッキリと整い、インテリア性もアップ。
素材やサイズも使用場所に合わせて選びましょう。
「視界に入る収納」:
パッと見て整っている状態がキープしやすく、達成感もアップします。
半透明の収納ボックスやオープンラックを使えば、何がどこにあるか一目で分かり、ながらでの整理もスムーズ。
逆に、見せたくないモノは布やカバーで隠す工夫を取り入れることで、見た目と実用性を両立させることができます。
「タイミングをルーティン化する」:
ながら収納の習慣化には、タイミングを決めておくとさらに効果的です。
例えば「朝の支度中」「料理中」など、毎日必ず発生する動作とセットにすることで、意識しなくても自然と手が動くようになります。
おわりに
「ながら収納」は、日常の動きにほんの少し意識を加えるだけで、家の中がスッキリと片付き、気持ちも軽やかになります。
「今この時間、何か“ついで”にできないかな?」と意識することから始めてみてください。
たとえば、テレビを見ながらテーブルの上を整える、洗濯物をたたむ合間に棚の中を少し整理するなど、わざわざ時間を確保せずとも、気がついたときにこまめに取り入れることで自然と家が整っていきます。
こうした小さな積み重ねが、結果として大きな整理整頓効果を生み出します。
また、ながら収納は気負いなく始められるのも魅力です。
「完璧に片付けよう」と思うと腰が重くなりがちですが、「ちょっとだけ」「ついでに」であれば、気楽に取り組めるため継続しやすく、日々のストレス軽減にもつながります。
家事の合間に気持ちのリセットができるという点でも、精神的な余裕を生む一つの手段になります。
習慣になれば、自然と「片付いている状態」が維持され、掃除や整頓へのハードルも低くなります。
家族も巻き込みやすくなり、家全体で“ながら”の意識が広がれば、より快適で心地よい暮らしが実現できるでしょう。